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住宅ローン控除が受けられないケース

2025年11月19日

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こんにちは、能見工務店の能見です。

能見工務店は京都の長岡京市で木と自然素材を

ふんだんに使い高気密高断熱で高性能な家を

建てています。よろしくお願いします。





 
情報が溢れる中、発信されている情報は配信者の

思惑が入って発信されています。ちなみにこの

ブログは自然素材と高性能住宅を大切にしている

能見の視点で、家づくりに役立つ情報をお届け

しています。このブログも例外ではありませんが

そういう見方もあるんだな、と参考にして下さい。





 
先日、お客様から住宅ローンはどんなケースの

時に組んだ方がいいのかをご質問頂きました。

住宅ローンを組んだ方が得なのか損なのかという

話は次回させていただきます。住宅ローンを組む

一番のメリットは、「時間を買える」ということです。

手元にお金がない場合、通常なら4000万円貯め

ないと買えないです。4000万円貯めようと思うと

何年かかるんでしょうか。お金を借りることで

その時間を買えるんですね。その対価に利息を

払うというイメージです。ただ、住宅ローンを

組む時に絶対利用したいのが“住宅ローン控除”

です。前段が長くなりましたが実はこの

“住宅ローン控除”が受けられないケースが

あるんです。そこで今日はこの

【住宅ローン控除が受けられないケース】

について書きたいと思います。





 
大まかに住宅ローン控除とは、家を建てる方に

とってとても大きな支援制度で10年、あるいは

13年にわたって所得税・住民税の負担を軽くして

くれます。簡単に言うと10数年は年末の残高に

応じて金利が還ってくるイメージです。ただこの

制度は使える条件が細かく決められており、

一つでも外れてしまうと控除が受けられません。





 
●床面積が要件を満たしていない

住宅ローン控除には、建物の床面積が50㎡以上と

いう条件があります。これはマンションでも、

木造の注文住宅でも同じです。合計所得が

1000万円以下で2025年中に建築確認を受けた

新築住宅に関しては40㎡以上に緩和されます。

ただ中古物件の時に良く問題になるのが

・床面積が図面と実測で異なる

・リフォーム済み中古住宅で、増築部分が未申請

といったケース。特に中古住宅は、申請しないで

増築していることもあり、登記簿の面積と実際の

面積が一致しないことがあります。この場合、

登記の床面積が基準になるので控除が受けられません。





 
●自分が住むための家ではない

住宅ローン控除は、

「自分が居住するための住宅」が対象です。なので

・賃貸用住宅

・別荘

・週末だけ使うセカンドハウス

こういった建物は対象外で形は「自宅」として

建てても、住民票を移していない場合にも

対象外になる場合があります。





 
●住宅ローン契約期間が10年以上ない

住宅ローン控除は、返済期間が10年以上

あることが条件です。

・借入期間を8年など短めに設定した

・借り換えをして返済期間が10年未満になった

・親から大きな支援があって短期で返済する計画

こういった場合、控除は受けらなかったり期間が

10年未満になった時から控除が受けれなくなります。





 
●入居のタイミングがずれた

住宅ローン控除は「その年の年末時点で入居して

いること」が条件。例えば、

・工事が遅れて12月の引き渡し予定が年明け入居に

・ローンは組んだが、年末に住んでいない

・引き渡し後、リフォームして住んでいない

この場合、その年の控除が使えず控除される

タイミングが一年遅れてしまいます。





 
●所得が高すぎると対象外

住宅ローン控除には「所得要件」があります。

そのため、一定以上の年収がある場合は控除が

使えません。毎年、所得要件は制度改正で変わる

ことがあるので都度チェックが必要ですが、

2025年現在では合計所得2000万円以下の方が

対象になります。





 
【結論】住宅ローン控除はとてもありがたい

制度ですが、細かいルールをひとつでも外すと

使えなくなります。期間やタイミングには特に

注意して、それを見越した着工や建築

スケジュールを考える必要がありますね。

補助金に関しても同じで、タイミングによっては

受けることができませんので。





 
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに

アドバイスをもらいながら進めて

納得した家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。



 
次回は

【住宅ローンを組む方が得?損?】

について書きたいと思います。



 
長い文章を最後まで読んで頂きありがとう

ございました。YouTubeでも様々な情報を

配信していますのでそちらもご覧ください。


  
木組みで建てる極み断熱の家
株式会社能見工務店
    能見太郎

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